先日、少林寺拳法の昇段試験があった。
少林寺は学科試験の他、2人で技を掛け合う実技試験がある。
いくつかのグループに分かれて、それぞれに試験官となる先生が付いた。
我々の班は男3人で、一人は190cm以上はありそうな外人さんだった。
坊主頭でヒゲを生やした、少林寺の達人的な風貌の先生が私に歩み寄って来た。
一番若いという理由から、残る2人の相手をして欲しいと言う。
どう考えても、この外人さんが我々小柄な日本人2人を相手にするのが筋とは思うが、ここは先生の言いなりである。
防具を付けているせいか、外人さんも遠慮無く蹴り込んでくる。
そしてアクシデントは起こった!!
蹴りを、手で横に払おうとしたそのとき、
相手の足のスネと、自分の握ったコブシの小指付近がぶつかった。
激痛が走る!
かくして、翌日病院行きとなった。
手を見ると、甲も腫れあがり、手のひらも薄黒く内出血していた。
診察の結果は、骨に少しヒビが入っていて、全治3~4週間というもの。
レントゲン写真でも角度によっては分かりづらいもので、大したことはなさそう。
しかし、先生が何やら悩んでいる様子。
「これが何だか気になるなぁ、どう見ても人工的な異物だよなぁ」
確かに、よく見ると手首付近に棒状のものが2~3本くらいハッキリ写っている。
そこに痛みは全くない。
先生は、シャープペンの芯のようにも見えると言っていたが、
だとすれば子供の頃に何かしでかしたのだろうか?
頭にクギや金属片が刺さっていても、気づかない人がいるらしいので(本当か?)
それに比べたらかわいいものだ。
先生によれば、これは心配することもないし、放っておいてもよいとのこと。
それにしても情けない。少林寺拳法もまだまだ未熟である。