Home > 取扱商品 > 据置型(2WAY) TRIM ION TI-8000 > スタッフレビュー
メーカーの日本トリムが、産学協同で電解水の研究に取り組んで以来、従来のアルカリイオン水とは異なる、還元性という新たな視点での研究が進められてきました。
アルカリイオン整水器から電解還元水整水器へと、メーカーの開発姿勢もこのモデルを境に大きく変貌を遂げてきたと感じさせるのです。
現在のトリムイオンシリーズにおける、その原点ともいえるモデルではないでしょうか。
実は、商品名にトリムイオンがついたモデルは古く、これよりさらにさかのぼるのですが、この「トリムイオンTI-8000」(以下、TI-8000)に採用されている中核をなす技術は、これ以降のトリムイオンシリーズの新製品にも多く受け継がれているのです。
代表的なものに、「ダブルオートチェンジクロスライン」があります。
これは、前モデルの「トリムイオンTI-7000」(以下、TI-7000)に搭載された「オートチェンジクロスライン」がその原型となりますが、「TI-8000」に搭載されたものは、性能や品質はもちろんのこと、見た目にも全く別物といえるほどのものでした。それには、さらに安定した還元水をつくり出すための改良が施されていたのです。
この他、やはり当モデルから採用された「スイッチングレギュレーター」も、地域の異なる水質において、安定した還元水をつくり出すために搭載された機能なのです。
これらは、以降に登場したモデルにも受け継がれていくことになります。
整水器の外観に目を移してみても、「TI-7000」に見られた「アルカリ」表示は消え失せ、このモデルからは「還元」という表示を採用し、カタログ全てにわたり徹底されています。
これ以降、トリムイオンシリーズから「アルカリ」表示を見ることはなくなります。
このように、電解還元水整水器として、メーカーの開発姿勢を分かり易い形で反映した最初のモデルは、トリムイオンシリーズでは「TI-8000」だと思うのです。
今となっては目新しいところはありませんが、現在も販売が続くロングセラーであることは、このモデルの完成度が高いことも無関係ではないはずです。
さらには、置き場所を選ばないという利点を持つ、シリーズ唯一の2WAY方式であるという一面もあるでしょう。
難を言えば、デザインがやや古さを感じることと、水圧が低いところでは、水が出てくるまでにじれったく感じてしまうことがあります。
切替レバー(分岐栓)の清掃も、使用環境によってはそれを面倒に感じる方がいらっしゃるかもしれません。
しかし、これらは2WAY方式のメリットの裏返しでもあり、デザインについては個人的に見慣れてしまったこともあります。
もしも、トリムイオンシリーズでもっともコストパフォーマンスの優れたモデルを挙げるなら、私はこのモデルになるでしょう。